2019年1月25日 金曜日

『授乳・離乳の支援ガイド』の改定への提言

『授乳・離乳の支援ガイド』の改定への提言。現在の授乳・離乳の支援ガイドは平成19年に作成されたもので、現在改定に向けた提言がされています。また最近指摘されている小児ビタミンD欠乏症の実態把握も行われているところです。提言のポイントは以下の点です。①母乳栄養推進を維持し混合栄養あるいは育児用調整粉乳栄養児に対しても適切な育児支援を行う。②母乳栄養の神経発達促進あるいはアレルギー疾患予防効果は限定的であること。③母乳栄養児は将来の肥満のリスクを減らすが、母乳栄養児と混合栄養児との間には肥満や2型糖尿病の発症の差は明確ではなく、乳児用調製粉乳で肥満になるという表現を避ける。④早期の離乳開始が小児期の過体重や肥満のリスクになるので少なくとも生後4ヶ月未満に離乳食を開始しない。⑤成長・発達に伴い乳汁だけでは不足してくる栄養素の補完のために、現行どおり離乳食を生後5-6ヶ月に実施する。⑥乳幼児期は食事内容が大きく変わるため、離乳食の進め方に関しては母親に十分説明する。以上西宮市の西宮北口でユニコの森 村上こどもクリニック(小児科・アレルギー科)をしている院長の村上博でした。


投稿者 医療法人社団ユニコ


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